発作後に強い眠気が出る話。いびきみたいな呼吸をすることもある

てんかん発作のあと、強い眠気が出ることがある。

自分の場合、痙攣発作が起きたあとに、そのまま眠るような状態になることが多い。

周りから見ると、発作がおさまったあとに急に寝てしまったように見えると思う。

しかも、いびきみたいな呼吸をすることもある。

これを初めて見る人は、かなりびっくりすると思う。

発作中も怖いけど、発作がおさまったあとに反応が鈍かったり、眠っていたり、呼吸がいつもと違って見えたりすると、「これ大丈夫なの?」となるのは自然なことだと思う。

ただ、自分としては、発作後に眠気が出たり、ぼーっとしたりすることは珍しくない。

発作中のことはほとんど覚えていないし、発作後もすぐに普通の状態へ戻れるわけではない。

この記事では、発作後に強い眠気が出ること、いびきみたいな呼吸をすること、発作後に周りにしてほしい対応について、自分の体験も含めて整理しておく。

※この記事は、自分の体験と公開されている資料をもとにした内容です。発作の種類や発作後の状態は人によって異なります。医療的な判断や治療については、必ず主治医や専門の医療機関に相談してください。緊急時や判断に迷う時は、ためらわず119番へ連絡してください。

この記事で伝えたいこと

  • 発作後に強い眠気が出ることがある
  • ぼーっとしたり、反応が鈍くなることがある
  • 発作中や発作直後のことを覚えていないことが多い
  • いびきみたいな呼吸をすることもある
  • ただし、呼吸がおかしい時や顔色が悪い時は救急判断が必要

発作後は、すぐに普通へ戻れるわけではない

発作がおさまったら、すぐ普段通りに戻ると思われることがあるかもしれない。

でも、自分の場合はそうではない。

発作がおさまったあとも、しばらく頭がぼんやりする。

体も重い。

何が起きたのか分からない。

周りに人がいても、状況がすぐには飲み込めない。

「今どこにいるのか」

「何が起きたのか」

「どれくらい時間が経ったのか」

そういうことが、すぐには分からないことがある。

痙攣発作のあとは、体力をかなり使ったあとのような感じになる。

感覚としては、体も頭も一気に疲れてしまって、そのまま寝てしまうような状態に近い。

だから、発作後にすぐ起き上がったり、普通に会話したり、歩いたりするのは難しいことがある。

発作後に強い眠気が出る

自分の場合、発作後はかなり強い眠気が出る。

普通の眠気とは少し違う。

「眠いから寝ようかな」というより、もう体が勝手に休もうとする感じ。

発作がおさまったあと、そのまま眠ってしまうことがある。

周りからすると、「発作が終わったのに寝てる」「声をかけても反応が薄い」と見えるかもしれない。

でも、自分の中では、そこですぐ起きるのがかなり難しい。

強い全身の痙攣発作のあとに眠ることは、専門機関の資料でも説明されている。

だから、発作後に眠っているからといって、それだけで慌てすぎる必要はない場合もある。

ただし、これは「放置していい」という意味ではない。

呼吸や顔色を見ながら、安全な場所で休ませてもらえると助かる。

発作後にしてほしいこと

  • 無理に起こさない
  • 安全な場所で横にならせる
  • できれば横向きにする
  • 呼吸と顔色を見る
  • 落ち着くまで静かに見守る

ぼーっとしたり、反応が鈍くなることもある

発作後は、眠るだけではなく、ぼーっとした状態になることもある。

目は開いている。

でも、反応が遅い。

話しかけられても、すぐには返事ができない。

質問されても、何を聞かれているのか分からない。

そういうことがある。

これは発作後もうろう状態に近いものだと思う。

周りから見ると、「起きているのに分かっていない」「動けそうなのに反応が変」と見えるかもしれない。

でも、本人の中ではまだ回復途中。

頭がうまく働いていない感じがある。

発作後に歩こうとしても、ふらつくこともある。

足に力が入らなかったり、バランスが取りにくかったりすることもある。

だから、発作後にすぐ立たせたり、歩かせたりするのは避けてほしい。

補足:発作後に目が開いていても、完全に意識が戻っているとは限らない。返事ができても、まだ混乱していたり、ふらついたりすることがある。

発作中や発作直後のことは、覚えていないことが多い

自分の場合、発作中のことはほとんど覚えていない。

発作が始まる前のことも、はっきりしないことがある。

気づいたら周りに人がいたり、横になっていたり、発作があったことをあとから聞かされたりする。

だから、発作後に「覚えてる?」と聞かれても、覚えていないことが多い。

「何が起きたの?」と聞かれても、自分では説明できない。

むしろ、本人が一番分かっていないこともある。

発作を見ていた人から、あとで落ち着いて教えてもらえると助かる。

「何時ごろから始まった」

「何分くらい続いた」

「こういう動きだった」

「発作後は眠っていた」

そういう情報があると、あとから主治医に伝えやすい。

発作後すぐではなく、少し落ち着いてから短く教えてもらえるとありがたい。

いびきみたいな呼吸をすることもある

発作後に、いびきみたいな呼吸をすることがある。

これも、周りから見るとかなり心配になると思う。

普通に寝ている時のいびきと似ているように見えるかもしれないけど、発作後なので不安になるのは当然だと思う。

自分の場合、痙攣発作がおさまったあとに、いびきのような呼吸をしながら眠るような状態になることがある。

ただ、ここで大事なのは、いびきみたいな呼吸をしているから絶対に安全、とは言い切れないこと。

発作後は、呼吸の様子や顔色を静かに見ておく必要がある。

普通に呼吸できているか。

苦しそうではないか。

顔色が青くないか。

唇の色が悪くないか。

嘔吐物や唾液が喉につまっていないか。

そういうところを見てほしい。

注意:いびきみたいな呼吸=絶対安全、ではない。

呼吸がおかしい、顔色が青い、真っ白、苦しそう、なかなか意識が戻らない。そういう時は救急判断が必要。

発作後は横向きにしてもらえると助かる

けいれんがおさまった後は、できれば横向きにしてもらえると助かる。

唾液や嘔吐物が口の外に出やすくなり、喉につまる危険を減らせるから。

日本てんかん協会やNCNP病院の資料でも、大きな発作の後は体を横向きにして、呼吸が戻るのを待つことが案内されている。

ただし、痙攣が激しい最中に無理やり体を動かすのは危ないこともある。

できる範囲で、安全に。

発作がおさまってから、横向きにできそうなら横向きにする。

頭を守る。

首元が苦しそうならゆるめる。

呼吸と顔色を見る。

それくらいでかなり助かる。

発作後の姿勢で意識したいこと

  • できれば横向き
  • 頭を守る
  • 首元やベルトが苦しそうならゆるめる
  • 呼吸と顔色を見る
  • 無理に起こさない

無理に起こさないでほしい

発作後に眠っていると、周りは起こしたくなるかもしれない。

「大丈夫?」

「起きて」

「分かる?」

そう声をかけたくなる気持ちは分かる。

でも、発作後は無理に起こさないでほしい。

強く揺さぶったり、大声で怒鳴ったりしても、回復が早くなるわけではない。

むしろ、本人が混乱したり、怖くなったりすることがある。

目が覚めた時に、周りに人がたくさんいて、大声で話しかけられているとかなり怖いと思う。

発作後は、短く落ち着いた声かけで十分。

  • 大丈夫だよ
  • ここは安全な場所だよ
  • 発作はおさまったよ
  • 今は休んでいて大丈夫だよ

こういう言葉だけでも、かなり安心できる。

発作後すぐに質問攻めにしないでほしい

発作後は、頭がうまく働いていないことがある。

だから、すぐに質問をたくさんされるとしんどい。

「名前分かる?」

「ここどこか分かる?」

「何が起きたか分かる?」

「救急車いる?」

「歩ける?」

こういう質問を一気にされると、答えたい気持ちはあっても、頭が追いつかないことがある。

特に、発作後は自分でも状況が分かっていない。

だから、最初は質問よりも安心できる声かけの方が助かる。

落ち着いてから、必要なことを少しずつ確認してもらえるとありがたい。

してもらえると助かる聞き方:

発作直後は質問をたくさんするより、「今は休んでいて大丈夫だよ」と伝える。少し落ち着いてから、必要なことだけ短く確認する。

人によって回復までの時間は違う

発作後にどれくらい眠るか、どれくらいぼーっとするかは人によって違う。

同じ人でも、その時の発作の強さや体調によって違うことがある。

数分でかなり戻ることもある。

しばらく眠ることもある。

数十分ぼーっとすることもある。

発作後の疲れがしばらく残ることもある。

自分の場合も、発作後は強い眠気が出ることが多いけど、毎回まったく同じとは限らない。

だから、「前はこうだったから今回も大丈夫」と決めつけすぎない方がいいと思う。

いつもより長い。

いつもより戻りが悪い。

呼吸や顔色が変。

けがをしている。

そういう時は、救急車を呼ぶ目安になる。

救急車を呼んでほしい目安

発作後に眠ること自体は、自分の場合はよくある。

でも、救急車を呼んだ方がいい状態もある。

迷うくらい危ないと思ったら、無理に様子を見すぎず119番でいいと思っている。

救急車を呼ぶ目安

  • 激しいけいれんや意識のない状態が5分以上続いている
  • 同じような発作が短時間に何度も繰り返し起きる
  • 発作と発作の間で意識が戻らない
  • いつもと明らかに違う様子がある
  • 発作後、なかなか意識が戻らない
  • 呼吸がおかしい
  • 顔色が青い、真っ白など、命に関わりそうに見える
  • 嘔吐物や唾液を喉につまらせているように見える
  • 頭をぶつけた、骨折が疑われるなど、明らかなけががある
  • 水場や道路など、危険な場所で発作が起きた

特に、5分以上続く発作や、短時間に何度も繰り返す発作は大きな目安になる。

発作後に眠っているだけなのか、危険な状態なのか、判断が難しいこともあると思う。

そういう時は、無理に一人で判断しすぎない方がいい。

発作後に周りへ伝えてほしいこと

自分が落ち着いてきたら、見ていた人から発作の様子を教えてもらえると助かる。

発作中のことは自分では分からないから。

あとから主治医に伝えるためにも、記録があるとありがたい。

  • 何時ごろ始まったか
  • 何分くらい続いたか
  • どんな動きだったか
  • 顔色や呼吸はどうだったか
  • 発作後に眠ったか
  • どれくらいで反応が戻ったか
  • けがをしていないか
  • いつもと違う様子があったか

全部を完璧に覚えていなくても大丈夫。

「何分くらい続いた」だけでもかなり助かる。

スマホのメモに少し残してくれるだけでも、あとから見返せる。

発作後にあると助かる情報

発作の時間、発作中の様子、発作後の眠気や反応、呼吸や顔色、けがの有無。このあたりが分かると、あとで本人や主治医に伝えやすい。

発作後の眠気は、怠けているわけではない

発作後に寝ていると、ただ眠っているだけに見えるかもしれない。

でも、これは怠けているわけではない。

本人の感覚としては、かなり疲れている。

体も重い。

頭もぼんやりしている。

何かを考えるのも、話すのも、動くのもしんどいことがある。

だから、発作後にすぐ起きられなくても、責めないでほしい。

無理に起こされるより、少し休ませてもらえる方が助かる。

落ち着いて、呼吸や顔色を見ながら、静かに見守ってもらえると安心できる。

前の記事ともつながる話

発作時の対応については、別の記事でもまとめている。

てんかん発作が起きた時に、周りにしてほしいこと

今回の記事は、その中でも特に「発作後」の話。

発作がおさまったあとも、本人はまだ回復途中のことが多い。

発作が止まったから全部終わり、ではない。

眠気、ぼーっとした状態、いびきみたいな呼吸、ふらつき、記憶がないこと。

そういうところまで含めて、発作後の状態なんだと思う。

まとめ

自分の場合、てんかん発作のあとに強い眠気が出ることがある。

そのまま眠るような状態になることもある。

ぼーっとしたり、反応が鈍くなったり、発作中や発作直後のことを覚えていないことも多い。

いびきみたいな呼吸をすることもある。

ただし、いびきみたいな呼吸をしているから絶対に安全、という意味ではない。

発作後は、呼吸と顔色を見ながら、安全な場所で休ませてほしい。

できれば横向きにして、唾液や嘔吐物が喉につまらないようにする。

無理に起こさない。

質問攻めにしない。

大声で怒鳴らない。

短く安心できる言葉をかけて、落ち着くまで見守ってほしい。

そして、5分以上続く発作、短時間に繰り返す発作、呼吸や顔色がおかしい時、けがをしている時、いつもと違う時は、迷わず救急車を呼んでほしい。

発作後に眠っている時間も、本人にとっては回復のための時間。

そう思って、落ち着いて見守ってもらえると本当に助かる。

※この記事は、自分の体験と公開されている資料をもとにした内容です。発作の種類や発作後の状態は人によって異なります。医療的な判断や治療については、必ず主治医や専門の医療機関に相談してください。緊急時や判断に迷う時は、ためらわず119番へ連絡してください。

参考にした情報

コメント

トップへ戻る
タイトルとURLをコピーしました